はんぶんこした


ライブがあった。
とんでもないアガリ症なので、練習でなんとかできるレベルのものが本番でできるわけがなかった。周りの皆さんに申し訳なかった。
だいたいいつもそうで、最後の曲くらいになってやっと、落ち着いてちゃんと弾けるようになる。

人前に出ること自体が嫌いなわけではない、けれど、どうしようもなく「苦手」である。それこそ、幼稚園の時に初めてピアノの発表会にでたときからずっと。

わたしが一年生の時、純粋にその当時の部長が弾いて歌っているのがカッコよくて、そして何よりいい人だったから、ああこのサークルに入りたいなあ、と思ったんだけれど。そしていまの部長も、歌が上手くてセンスのある人なのだけれど。わたしがそんな風になれる自信が一ミリもない。 ちなみにその前の部長も、感動的なドラムを叩くひと。

楽器においてすごくできる、というものがない。ギターもまあ弾けるしピアノも周りの弾けるけど「まあ」弾けるだけ。他にもっといいひとがいる。
そんなことはずっと前から知ってたことだから、人手が足りないところに補填される便利屋みたいになれればいいと思っていた、いる。

それでも好きだからやめないんだけど。

春が来るのが楽しみでありながらも恐ろしい。